質 問 集 (この質問集は,実際に患者さんから寄せられた質問をもとに作成したものです。)

1.検診について
2.病院について(病院選び,セカンドオピニオンなど)
3.臨床試験,治験について
4.治療全般について
5.リンパ浮腫について
6.乳房再建について
7.放射線療法について
8.再発・転移について
9.抗がん薬治療(化学療法)について
10.ホルモン療法について
11.ウィッグについて
12.心のケアについて
13.毎日の生活について(食生活,健康食品)
14.痛みについて
15.経済的問題について
16.妊娠,出産について

1.  検診について

Q MRIやPET-CTによる乳がん検診について教えてください。

BRCA1,BRCA2遺伝子に変異のある女性(遺伝性乳がん卵巣がん症候群の家系)では,乳がんの早期発見のために25歳からの乳房MRIによる乳がん検診を行うことが勧められています。しかし,自治体などで行う対策型検診で乳房MRI検診を行っているところはありません。行う場合は,任意型検診として行ってください。  Q4参照

マンモグラフィ検診の補助的な検査として,高濃度乳房の女性にPETを組み合わせることで,乳がんがみつかる確率は増えるかもしれませんが,PET-CTによる乳がん検診の有効性は確立されていません。PETでの検診は自由診療として行われ,検査費用が高額のことが多く,被曝も増えます。したがって,費用や被曝を含めた不利益を理解したうえで,任意型乳がん検診として受けることは否定されません。


Qマンモグラフィと超音波,それぞれの検査の長所と短所を教えてください。

Q56参照


Q  セルフチェックで乳がんをみつけることはできるのですか。

自分の乳房に関心をもち,定期的にセルフチェックをすることは乳がんの早期発見のためにはとても大事なことです。しかし,セルフチェックのみでは十分とはいえません。特に40歳以上では定期的に乳がん検診を受けることも大切です。 Q5参照


Q 40歳未満の人はどうしたら乳がんの早期発見ができるのですか。

乳がんの早期発見のためには,定期的に自分の乳房のセルフチェックを行い,変化や何かおかしいなと感じることがあれば,すぐに専門の医療機関を受診することが大切です。


Q  若い芸能人の方が乳がんになったニュースをみて心配です。若い人に乳がんが増えているといいますが,本当ですか。

高齢者も含めて乳がん患者さんの数は増えていますが,若い人だけが特に増えているわけではありません。2015年度の日本乳癌学会の統計では,29歳以下は全体の0.6%, 30~34歳が1.3%,35~39歳が3.7%であり,90%以上は40歳以上で発症しています。

2.病院について(病院選び,セカンドオピニオンなど)

Q  乳がんと診断された病院で告知の直後,手術の予約までしてしまいましたが,帰宅後に別の病院で治療をしたいと思うようになりました。病院を変わるにはどうしたらよいでしょうか。

担当医に意思表示をすれば他院への紹介はしてもらえます。その前にセカンドオピニオンを聞くのも一つの方法です。  Q10参照


Q セカンドオピニオンを受けたいのですが,どうすればいいですか。黙って別の病院を受診しても大丈夫でしょうか。

紹介状がなければ原則セカンドオピニオンは受けられません。また,黙って別の病院に行くと,すでに受けている同じ検査をまた受けることになります。可能であれば紹介状を書いてもらってください。まずはセカンドオピニオンとは何か,どのような意義があるのかを理解することが大事です。  Q10参照


Q 手術後の薬物治療中ですが,担当医と信頼関係が築けません。病院を変わるには,どうすればいいですか。  Q10参照


Q 乳がん治療をしている医療機関とは別の医療機関で乳房再建することは可能ですか。

通常は可能と思われます。担当医にご相談ください。

3.臨床試験,治験について

Q   新薬はどのような過程を経て認可されるのでしょうか。  Q11, 12参照


Q   臨床試験に参加するようにいわれましたが,気が進みません。

臨床試験の意義をよくご理解いただいたうえでご判断ください。断っても患者さんが不利益を被ることはありません。  Q11, 12参照


Q  使える抗がん薬がないといわれました。治験に参加したいのですが,どうやって探せばよいですか。

まず,担当医にご相談ください。各地域のがん相談支援センターに問い合わせることもできます。また,国立がん研究センターのホームページ(http://ganjoho.jp/public/dia_tre/clinical_trial/)などでも検索できます。

4.治療全般について

Q 手術前に受ける抗がん薬治療にはどんな意味があるのですか。先に手術しなくても大丈夫なのですか。  Q20参照


Q  治療中も仕事は続けられますか。

通常,仕事を継続することは可能な場合が多いですが,仕事の内容にもよると思われますので,担当医にご相談ください。   Q16, 58参照


Q  術後の検査が人によってばらばらなのはなぜでしょうか。  Q39参照


Q 化学療法と代替療法の併用は有効ですか。  Q60参照


Q  免疫療法について教えてください。  Q50, 60参照


Q  遺伝子検査は,誰でも受けることができますか。

遺伝子検査と一言でいってもさまざまな種類,目的があります。担当医にお尋ねください。   Q4, 50, 55参照


Q 家族性乳がんと遺伝性乳がんとの違いを教えてください。

家族性乳がんと遺伝性乳がんは共通する部分も多くありますが,完全に同じではありません。ご家族に乳がんの方がいなくても遺伝性であることもあります。   Q4参照


Q  乳がん患者の家族は乳がんになる確率が高いですか。  Q4-1参照


Q   20代で乳がんと診断されました。母も乳がんです。子どもの遺伝性乳がんを心配していますが,女児だけではなく男児にも影響(男性乳がんなど)しますか。

男性でBRCA遺伝子の異常を有していると,乳がんにかかるリスクが他の男性よりも高いですが,生涯の乳がん発症リスクは6%程度です。また,乳がん以外に膵がんや前立腺がんのリスクが高いこともわかっています。遺伝子変異が男性に伝わった場合,その男性自身が乳がんを発症するリスクは女性より低いですが,もっている遺伝子変異はその男性の子どもに2分の1(50%)の確率で伝わることになりますので,男児にも影響がないわけではありません。  Q4参照


Q   本当は抗がん薬治療は受けたくないのですが,必要ならば仕方ないかとも思っています。自分に適した術後の治療を受けるために,遺伝子検査を行うことは有用ですか。  Q30参照


Q   Ki67について教えてください。  Q30参照

5.リンパ浮腫について

Q  センチネルリンパ節生検を受けたのですが,浮腫に気をつけなければなりませんか。

通常,センチネルリンパ節生検のみで浮腫はほとんど起こりません。気にしすぎる必要はありませんが,だるさやむくみを感じたときは担当医に相談しましょう。  Q23, 25参照


Q 腋窩リンパ節郭清後も,赤ちゃんは抱っこできますか,テニスやゴルフ,ボーリングなどの運動をしても大丈夫ですか。

大丈夫です。ただし,手術した側の腕や手にだるさやむくみを感じたときは,早めに腕を休ませるようにし,元に戻らないときは担当医に相談しましょう。


Q  腋窩リンパ節郭清後,わきの永久脱毛を受けても問題ないですか。

特に問題はありません。


Q   リンパ浮腫について気をつけることを教えてください。  Q25参照

6.乳房再建について

Q   乳房の再建をするときの費用はどのくらいかかりますか。保険適用になるのはどんな場合ですか。  Q27参照


Q   乳房再建の方法にはいくつかあると聞きました。何を目安に選択したらよいのですか。

乳房再建にはいくつかの方法があり,それぞれ利点・欠点があります。担当医や形成外科専門医とよく相談して,ご自身の最も納得のいく方法を選んでください。  Q27参照


Q  乳房再建はどのタイミングですればよいのでしょうか。

乳房再建手術は基本的にはいつでもできます。ただし,病気の進行度や性質,術後の治療(化学療法や放射線療法など)によって,最適なタイミングもあり得ます。  Q27, 35参照


Q  人工乳房(インプラント)挿入後に放射線療法を受けます。副作用やインプラントへの影響はないのでしょうか。

放射線療法を行うことによるインプラント自体への影響はありませんが,放射線の副作用として被膜拘縮(ひまくこうしゅく)(インプラントの周りが硬くなること)が起こったり,感染のリスクが高まったりします。


Q  人工乳房(インプラント)は,半永久的に取り替える必要はないのですか。

シリコンインプラントは半永久的ではなく,将来的には破損や合併症(被膜拘縮,胸の痛み),美容の問題(左右差,しわなど)で入れ替えが必要になることがあります。再建手術後も破損や変形がないかを調べるため,手術を受けた病院への定期的な受診をお勧めします。


Q   乳房再建後の日常生活で気をつけることはありますか。

エキスパンダーを入れている場合,通常,MRI検査はできません。そのほかには,車に乗るときに,シートベルトがインプラントやエキスパンダーに直接当たらないような工夫が必要です。  Q27参照

7.放射線療法について

Q    重粒子線(じゅうりゅうしせん)および陽子線治療(ようしせんちりょう)について教えてください。

  Q32参照

8.再発・転移について

Q   再発・転移をしたら,完治は望めないのですか。

局所再発のみの場合は,治療で治癒する可能性がありますが,遠隔転移の場合は,残念ながら治癒は難しいのが現状です。  Q41, 43参照


Q   再発・転移のみつけ方を教えてください。  Q39, 40参照


Q   再発時の各部位の自覚症状について教えてください。  Q40, 44, 45参照

9.抗がん薬治療(化学療法)について

Q 抗がん薬は死期を早めるという本を読みましたが,本当ですか。

抗がん薬は正しく使うと,再発率を低下させ,生存率を上げる効果があります。また,再発後も増悪までの期間を延ばす効果があることが証明されています。


Q  手術の後,抗がん薬治療をするようにいわれましたが,拒否をして受けませんでした。手術から2年近く経ちましたが,今から受けても効果はありますか。

この点についてはよくわかっていませんが,再発予防目的で行われる抗がん薬治療は,手術から長い時間が経った後に行った場合,効果はほとんどないと考えられており,実際には手術から2年経った後に抗がん薬治療を行うことはありません。


Q  抗がん薬治療中です。日常生活でどのようなことに気をつければいいですか。

Q48, 58参照


Q  手足のしびれ,ピリピリ感が(治療後も)続いています。どうすればよいでしょうか。  Q48参照


Q  抗がん薬の副作用が少ない(脱毛が少ない,吐き気がないなど)のは抗がん薬の効き目が低いのですか。

再発予防目的の抗がん薬治療では,白血球減少の程度とその効果との関連はありそうですが,その他の副作用と効果の関係はおそらくないと考えられています。


Q  抗がん薬の副作用の吐き気を予防する方法はありますか。

最近は吐き気止めの薬の進歩で,抗がん薬治療時に吐き気で悩まされることはかなり少なくなりました。  Q48参照


Q  抗がん薬治療を受けると必ず脱毛するのでしょうか。抗がん薬投与中に頭を冷やすと脱毛しないと聞きました。本当でしょうか。

脱毛の起こる抗がん薬と起こらない抗がん薬があります。専用の器械で低温にした冷却液を専用キャップに流し,頭部を冷やすことによって脱毛を抑える研究を実施している医療機関もありますが,まだ,日本では安全性と効果は完全には確かめられていません。  Q49参照


Q  外来化学療法を受けるときの注意点を教えてください。  Q48参照


Q 腕の血管から点滴がしにくく,CVポートを勧められました。埋め込み手術はどのようなものですか。また,CVポートのメリット,デメリットについて教えてください。  Q46参照


Q  虫歯や歯周病があると抗がん薬治療は受けられないのでしょうか。

抗がん薬治療中に虫歯や歯周病が悪化することがあります。できれば,抗がん薬治療開始前に,これらの治療を受けることをお勧めします。ただし,個々の患者さんで違いがありますので,担当医にご相談ください。  Q54参照


Q  手足を冷やすフローズン(アイス)グローブで,抗がん薬治療の副作用である爪・皮膚障害を防ぐことができますか。

フローズングローブで爪・皮膚障害をある程度軽減できます。抗がん薬治療中の爪のお手入れについてはQ49をご参照ください。

10.ホルモン療法について

Q  術後ホルモン療法後に再発した場合,もうホルモン療法は受けられないのですか。

ホルモン療法後の再発でも多くの場合,再度ホルモン療法を受けることができます。  Q51, 52参照


Q  患者さんによってLH-RHアゴニスト製剤の術後の投与年数が違うのはなぜですか。

LH-RHアゴニストの最適な投与期間は2~5年というところまでしかわかっていません。投与期間は患者さんの再発リスク,がんの性質に応じて決められます。  Q51, 52参照


Q  ホルモン療法を受けると太りやすくなると聞きました。本当ですか。

酢酸メドロキシプロゲステロン(商品名 ヒスロンH)では副作用で太ることが多くあります。タモキシフェンでもお腹囲りが少し大きくなったといわれる患者さんがいます。その他のホルモン療法薬では通常太ることはありません。薬ではなく,体質,閉経,生活習慣の変化などにより太る方もいらっしゃるようです。


Q  ホルモン療法における骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防法や,治療に伴う副作用を教えてください。  Q53参照


Q   術後治療でホルモン療法薬を5年間服用し,終了しました。最近,あと5年間の追加が有効であるという試験結果が出たと聞きましたが,またホルモン療法を再開したほうがよいのでしょうか。

タモキシフェンでの検討結果で5年内服よりも10年内服のほうが,再発を少し減らしたという報告が最近出されました。タモキシフェン5年間内服後に閉経している方では、アロマターゼ阻害薬を服用することでさらに再発を減らす効果があることがわかっています。アロマターゼ阻害薬も5年間と10年間では10年間の服用のほうが再発を減少させるという結果が出されましたが,投与期間が長くなるほど副作用も増えることから,益と害のバランスを考えて,投与期間は決めたほうがよいでしょう。  Q52参照

また,ホルモン療法を受けていて終了し,しばらく間があいた後にホルモン療法を再開しても,再発予防効果があることも知られています。その場合の効果の大きさはさまざまですから,担当医と相談されることをお勧めします。


Q  ホルモン療法の副作用に,子宮体がんのリスクが高くなるとありましたが,大丈夫なのでしょうか。

閉経後の方がタモキシフェンを服用した場合に,子宮体がんのリスクがわずかに上昇しますが,閉経前の方ではリスクはほとんど上昇しません。  Q53参照


Q  LH-RHアゴニスト製剤の投与終了後,どのくらいで生理が再開しますか。また,生理が再び始まることで再発のリスクが高まる心配はありませんか。

LH-RHアゴニスト製剤投与終了後,生理が再開するかどうか,またどのくらいで再開するのかということについては,年齢や使用していたLH-RHアゴニスト製剤の種類,その他の治療内容による影響や個人差が非常に大きく,正確な予測はできません。ただ,治療終了後の年齢が若いほど生理が再開する可能性は高いです。また,LH-RHアゴニスト製剤投与終了後に生理が再開することで乳がんの再発リスクが上がることはないだろうと考えられています。


Q  アロマターゼ阻害薬の関節痛を緩和する治療はないのでしょうか。

温めたり,よく動かすと痛みが和らぐことがあります。鎮痛薬を使用してもよくならない場合には,ホルモン療法薬の変更を検討してもよいでしょう。  Q53参照

11.ウィッグについて

Q  医療用ウィッグと一般のウィッグはどこが違うのでしょうか。  Q49参照


Q ウィッグが取れるくらいまでに髪の毛が伸びるのには,どれくらいの期間がかかりますか。

使っていた抗がん薬の種類や期間によって,個人差が大きいです。通常は,化学療法が終了して1カ月程度で髪が生え始め,その後,半年から1年ほどでウィッグが取れるショートスタイルくらいまで伸びる人が多いようです。中には髪の毛の量が元通りには戻らない方もいらっしゃいます。  Q49参照


Q   ウィッグは,いつまでに,何個くらい用意すればいいですか。また,ウィッグのお手入れ方法を教えてください。

ウィッグは,抗がん薬治療開始前に準備すると安心ですが,脱毛が始まってから用意することもできます。その日から使える既製品から,出来上がるまでに1カ月以上かかるオーダーメイドのものまであります。基本的に1個あればよいと思われますが,用途に合わせて複数もっている人もいます。お手入れ方法は,毛質によっても異なりますので,購入時に担当者にお尋ねください。  Q49参照


Q  乳がん治療中に購入したウィッグやマスクは医療費控除の対象になりますか。

通常,ウィッグやマスクは医療費控除の対象とはなりません。  Q17参照

12.心のケアについて

Q  乳がんのことを,家族にどう伝えればいいですか。  Q15参照


Q  再発という言葉がいつも心配です。どうしたら対処できるのでしょうか。 Q14参照


Q  うつ状態といわれ,外科の担当医から精神科の受診を勧められましたが,抵抗があります。受診するべきでしょうか。

精神科の医師に診てもらうのも一つの方法ですが,精神腫瘍科や心療内科の医師に相談されるのもよいと思います。  Q14参照

13.毎日の生活について(食生活,健康食品)

Q  補完代替医療やサプリメントについて教えてください。  Q60参照


Q  美容系サプリメントと乳がんの関係について教えてください。

近年,さまざまな成分を含むサプリメントが美容形サプリメントとして販売されています。種類も多く,乳がんとの関連は明らかではありません。大豆イソフラボンの代謝産物であるエクオールを含むサプリメントは,エクオールがエストロゲンと似た働きをすることから,ホルモン療法による更年期様症状を和らげる可能性があります。


Q   白血球が下がっているときに野菜や果物を生のまま摂取しても大丈夫ですか。

乳がん治療で使用される抗がん薬での白血球の低下程度であれば,生野菜や果物の摂取は問題ありません。


Q   再発・転移をしないための生活の仕方が知りたいです。

これをすれば再発・転移しない,という方法はありませんが,できる範囲で食生活や生活習慣を見直しましょう。  Q57参照


Q   抗がん薬治療中はグレープフルーツは食べてはいけないと聞きましたが,本当ですか。

グレープフルーツは比較的多くの薬の代謝に影響するので,できれば薬物治療中は避けたほうがよいです。


Q  口腔ケアが大切と聞きました。どんなときに必要になるのでしょうか。 Q54参照

14.痛みについて

Q  乳房切除後疼痛(とうつう)症候群について教えてください。また,痛みはどこまで我慢すべきですか。

痛みについては,我慢する必要はありません。  Q25, 56参照


Q  家族が末期の乳がんだといわれました。いろいろなところに転移しているそうです。痛みもあり,鎮痛薬をもらっているのですが,中毒になるのが怖くてちゃんと飲んでいないようです。どうすればよいでしょうか。

痛みはできるだけ取り除いたほうがよいです。現在使用可能な医療用麻薬で中毒になることはありません。  Q13, 56参照

15.経済的問題について

Q   経済面や生活面で利用できる制度などは,どこで教えてもらえますか。  Q17参照

16.妊娠,出産について

Q  乳がんと診断されたら,もう妊娠は望めないのですか。

妊娠の可能性は年齢やがんの状況,治療方法によりさまざまです。担当医とよく相談してください。  Q63参照


Q  乳がん治療後,どれくらいの期間が経てば妊娠を考えてもいいのですか。また,胎児への影響はありますか。  Q63参照


Q  将来,妊娠・出産を希望しています。卵子凍結や受精卵凍結について教えてください。  Q63参照


Q  乳がんになった後は,出産しても授乳をしてはいけないのですか(子への影響,自身のからだへの影響の両面で)。

薬を使っていない状態であれば授乳しても問題はありません。


Q  乳房温存手術でも,授乳はできなくなるのですか。

乳房温存手術後に放射線療法を行った場合,その乳房から乳汁はほとんど出ず,授乳はほとんどできないことが知られていますが,反対側の乳房からの授乳は可能です。