付1.化学療法レジメンの処方例 【薬物療法】

初期治療・HER2陰性

dose-dense AC or EC

1サイクル:14日
投与日:day 1
サイクル数:4
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ドキソルビシン60 mg/m2 orエピルビシン90 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【皮下注】day 2-day 4
1.ペグフィルグラスチム3.6 mg皮下注
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメサゾン8 mg day 2,3,4

AC

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:4
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ドキソルビシン60 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメタゾン8 mg day 2,3,4

EC

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:4
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.エピルビシン90 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメタゾン8 mg day 2,3,4

TC

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:4 or 6
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mg 15分
2.ドセタキセル75 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
3.シクロホスファミド600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

クラシカルCMF

1サイクル:28日
投与日:day 1
サイクル数:6
【内服】
シクロホスファミド100 mg/m2 朝14日間(day 1~14) 体表面積1.5 m2未満は100 mg(2錠),1.5 m2以上は150 mg(3錠)
【点滴静注】投与日:day 1,8
1.メトトレキサート40 mg/m2+生理食塩水50 mL 20分
2.フルオロウラシル600 mg/m2+生理食塩水50 mL 20分
3.生理食塩水50 mL 20分

毎週パクリタキセル

1サイクル:7日
投与日:day 1
投与回数:12回
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル80 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分

3週毎ドセタキセル

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:4
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ドセタキセル75~100 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
3.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

初期治療・HER2陽性

トラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:4(ペルツズマブとトラスツズマブは1年間)
【点滴静注】
1.ペルツズマブ初回840 mg,2回目以降420 mg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
2.生理食塩水50 mL 60分(初回)
30分(2回目以降)
3.トラスツズマブ初回8 mg/kg,2回目以降6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
4.生理食塩水50 mL 60分(初回)
30分(2回目以降)
5.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
6.ドセタキセル75 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
7.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

トラスツズマブ+ドセタキセル+カルボプラチン(TCH)

1サイクル:21日
投与日:day 1
サイクル数:6(トラスツズマブは1年間)
【点滴静注】
1.トラスツズマブ初回8 mg/kg,2回目以降6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
2.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.ドセタキセル75 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.カルボプラチンAUC 6+生理食塩水250 mL 60分
5.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服)
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

トラスツズマブ+パクリタキセル

1サイクル:21日
投与日:トラスツズマブ day 1
    パクリタキセル day 1,8,15
サイクル数:4(トラスツズマブは1年間)
【点滴静注】
1.トラスツズマブ初回8 mg/kg,2回目以降6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
2.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
4.パクリタキセル80 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
5.生理食塩水50 mL 15分
【点滴静注】day 8,15
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル80 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分

トラスツズマブ エムタンシン

1サイクル:21日
1投与日:day 1
サイクル数:14
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.トラスツズマブ エムタンシン3.6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
3.生理食塩水50 mL 15分

転移・再発治療・HER2陰性

AC

1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ドキソルビシン 40~60 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド 500~600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメタゾン8 mg day 2,3,4

EC

1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン9.9 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.エピルビシン60~90 mg/m2+生理食塩水50 mL 15分
3.シクロホスファミド500~600 mg/m2+生理食塩水250 mL 30分
4.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
アプレピタント125 mg day 1(化学療法薬投与60~90分前に内服),80 mg day 2,3(午前中に内服),
デキサメタゾン8 mg day 2,3,4

パクリタキセル(3週投与1週休薬)

1サイクル:28日
投与日:day 1,8,15
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル80 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分

3週毎ドセタキセル

1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15
2.ドセタキセル60~70 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
3.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

アルブミン懸濁型(nab)パクリタキセル(3週毎)

1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg※+生理食塩水50 mL 15分
2.nabパクリタキセル260 mg/m2(100 mgあたり20 mLの生理食塩水で懸濁) 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
※省略可

アテゾリズマブ+アルブミン懸濁型(nab)パクリタキセル(3週投与1週休薬)(PD-L1陽性の場合)

1サイクル:28日
投与日:アテゾリズマブ day 1,15
   :nabパクリタキセル day 1,8,15
【点滴静注】投与日:day 1,15
1.生理食塩水50 mL 15分
2.アテゾリズマブ840 mg+生理食塩水250 mL 60分(初回)
30分(2回目以降)
3.デキサメタゾン6.6 mg※+生理食塩水50 mL 15分
4.nabパクリタキセル100 mg/m2(100 mgあたり20 mLの生理食塩水で懸濁) 30分
5.生理食塩水50 mL 15分
※省略可
【点滴静注】day 8
1.デキサメタゾン6.6 mg※+生理食塩水50 mL 15分
2.nabパクリタキセル100 mg/m2(100 mgあたり20 mLの生理食塩水で懸濁) 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
※省略可

ペムブロリズマブ+パクリタキセル(3週投与1週休薬)(PD-L1陽性の場合)

1サイクル:ペムブロリズマブ 21または42日,パクリタキセル 28日
ペムブロリズマブ(3週毎の場合)
1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ペムブロリズマブ200 mg+生理食塩水50 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
ペムブロリズマブ(6週毎の場合)
1サイクル:42日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ペムブロリズマブ400 mg+生理食塩水50 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
パクリタキセル(3週投与1週休薬)
1サイクル:28日
投与日:day 1,8,15
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル90 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分

ペムブロリズマブ+アルブミン懸濁型(nab)パクリタキセル(3週投与1週休薬)(PD-L1陽性の場合)

1サイクル:ペムブロリズマブ 21または42日,nabパクリタキセル 28日
ペムブロリズマブ(3週毎の場合)
1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ペムブロリズマブ200 mg+生理食塩水50 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
ペムブロリズマブ(6週毎の場合)
1サイクル:42日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ペムブロリズマブ400 mg+生理食塩水50 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
nabパクリタキセル(3週投与1週休薬)
1サイクル:28日
投与日:day 1,8,15
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg※+生理食塩水50 mL 15分
2.nabパクリタキセル100 mg/m2(100 mgあたり20 mLの生理食塩水で懸濁) 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
※省略可

ペムブロリズマブ+ゲムシタビン+カルボプラチン(PD-L1陽性の場合)

1サイクル:21日
投与日:ペムブロリズマブ day 1,
   :ゲムシタビン+カルボプラチン day 1,8
【点滴静注】投与日:day 1
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ペムブロリズマブ200 mg※+生理食塩水50 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分
4.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
5.ゲムシタビン1,000 mg/m2+生理食塩水100 mL 30分
6.カルボプラチンAUC 2+生理食塩水250 mL 60分
7.生理食塩水50 mL 15分
※ペムブロリズマブは400 mg 6週毎も可
【点滴静注】day 8
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ゲムシタビン1,000 mg/m2+生理食塩水100 mL 30分
3.カルボプラチンAUC 2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 5分

ベバシズマブ+パクリタキセル

1サイクル:28日
投与日:ベバシズマブ day 1,15
   :パクリタキセル day 1,8,15
【点滴静注】day 1,15
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル90 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分
5.ベバシズマブ10 mg/kg+生理食塩水100 mL 90分(初回)
60分 
(2回目以降。問題がなければ30分まで短縮可)
6.生理食塩水50 mL 15分
【点滴静注】day 8
1.デキサメタゾン6.6 mg+ファモチジン20 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.マレイン酸クロルフェニラミン10 mg+生理食塩水50 mL 15分
3.パクリタキセル90 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
4.生理食塩水50 mL 15分

エリブリン

1サイクル:21日
投与日:day 1,8
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.エリブリン1.4 mg/m2+生理食塩水30 mL 2~5分
3.生理食塩水50 mL 15分

ビノレルビン

1サイクル:21日
投与日:day 1,8
【点滴静注】
1.生理食塩水50 mL 15分
2.ビノレルビン25 mg/m2+生理食塩水50 mL 5分
3.生理食塩水100 mL 15分

ゲムシタビン

1サイクル:21日
1投与日:day 1,8
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.ゲムシタビン1,250 mg/m2+生理食塩水100 mL 30分
3.生理食塩水50 mL 15分

転移・再発治療・HER2陽性

トラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル

1サイクル:21日
投与日:day 1
【点滴静注】
1.ペルツズマブ初回840 mg,2回目以降420 mg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
2.生理食塩水50 mL 60分(初回)
30分(2回目以降)
3.トラスツズマブ初回8 mg/kg,2回目以降6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
4.生理食塩水50 mL 60分(初回)
30分(2回目以降)
5.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
6.ドセタキセル75 mg/m2+生理食塩水250 mL 60分
7.生理食塩水50 mL 15分
【内服】
デキサメタゾン錠8 mg 分2 day 1夜~day 3朝(2日間)

トラスツズマブ デルクステカン

1サイクル:21日
1投与日:day 1
【点滴静注】
1.5-HT3受容体拮抗型制吐薬+デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.5%ブドウ糖液50 mL 15分
3.トラスツズマブ デルクステカン5.4 mg/kg+5%ブドウ糖液100 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
4.5%ブドウ糖液50 mL 15分

トラスツズマブ エムタンシン

1サイクル:21日
1投与日:day 1
【点滴静注】
1.デキサメタゾン6.6 mg+生理食塩水50 mL 15分
2.トラスツズマブ エムタンシン3.6 mg/kg+生理食塩水250 mL 90分(初回)
30分(2回目以降)
3.生理食塩水50 mL 15分

(注意事項)

  1. 5-HT3受容体拮抗型制吐薬は,パロノセトロン,アザセトロン,オンダンセトロン,グラニセトロン,ラモセトロンから選択する。
  2.  ドキソルビシン,エピルビシン,トラスツズマブ,ペルツズマブ,トラスツズマブ エムタンシン,トラスツズマブ デルクステカン投与開始前に心機能に問題がないこと(駆出率EF50%以上)を確認する。
  3.  ドキソルビシン,エピルビシン,パクリタキセル,ドセタキセル,nabパクリタキセル,ビノレルビンを血管外に漏出させると皮膚潰瘍を起こす可能性があるので,血管確保を確実に行う。
  4.  蓄積性心毒性予防のため,ドキソルビシンの総投与量は450~500 mg/m2,エピルビシンの総投与量は800~900 mg/m2までにとどめる。
  5.  糖尿病,胃潰瘍の合併症患者においては,合併症を悪化させる可能性があるので,デキサメタゾンの使用には十分な注意を払う。
  6.  B型肝炎ウィルス保持者では,肝臓専門医へのコンサルテーションを行い,ステロイドの使用の可否を確認する。HBV-DNAの定期的モニタリングを行う。
  7. パクリタキセル,ドセタキセルの場合,デキサメタゾン投与は必須である。デキサメタゾンが投与できない場合には他の治療を優先させる。
  8. パクリタキセル,ドセタキセル投与中に呼吸困難感を訴えた場合はアナフィラキシーの可能性があるので直ちに投与を中止し,適切な処置を行う。
  9.  AC,ECなど高催吐性リスクのレジメンでは,2017年6月からオランザピンが公知申請により使用可能になった。使用に際しては副作用の傾眠,血糖上昇に注意が必要である。
  10. トラスツズマブ デルクステカン投与前に間質性肺疾患の合併または既往歴がないことを確認したうえで,投与の可否を慎重に判断すること。