治療編
総説
薬物療法
- 初期治療
・新CQ33. BRCA病的バリアントを有する早期乳癌患者の術後療法として、PARP阻害薬は勧められるか? を追加した。(FRQ5は削除)
・CQ2.文献11 Combined TEXT and SOFT Trialsを更新した。
・CQ5. 表1を修正した。腫瘍径→浸潤径, 血管侵襲→脈管侵襲。保険適応拡大に伴い、背景・目的の記載を変更した。
・CQ6. 文献5, monarchEのOSの中間解析を追加した
・CQ7. 図1を改変した。
・CQ8. 図1を改変した。
・CQ9. GIM2の最終報告結果で、メタアナリシスを更新し再votingをした。
図1を改変した。
・CQ12. 「pCRの予後への代替性」についての記載を削除し、解説文の記載を変更した。
・CQ16. 保険適応拡大に伴い、背景・目的の記載を変更した。 - 転移・再発乳癌
・新CQ34. 化学療法歴のあるHER2低発現転移・再発乳癌に対して、トラスツズマブデルクステカンは推奨されるか? を追加した。
・CQ18. 文献3, MONALEESA-7のOSデータを更新した。
・CQ19. DAWNA-1, CAPItello-291について追記した。
・CQ20. PALOMA-2. MONARCH-3のOS学会報告、およびPALOMA-4について追加記載した。
・CQ21. DAWNA-1を追加して図1のメタアナリシス更新し、再votingを施行した。
・CQ28. 文献2. DESTINY BREAST03 PFS/OSのアップデートを追加した。
・CQ29. 文献7. SYSUCC-002について追加記載した。
・CQ31. 文献9. KEYNOTE355のOS延長について記載した。
・FRQ10. CAPItello-291, EMERALD, SERENA-2, acelERA, AMEERA-3, MAINTAIN, PACE, FUTUREについて追記した。
・FRQ12. PRECIOUS, HER2CLIMBの文献を更新した。
・FRQ15. BOOSTERの文献を追加した。
・FRQ19. ROSET-BM, PERMEAT, TUXEDO-1について追加記載した。 - その他(特殊病態・副作用対策など)
・BQ10. 文献の誤引用について修正した。文献を更新した。
外科療法
- CQ1b-1: 解説文中の
「症例がT1/T2,cN0,SLN転移数は2個まで,腋窩を術後の放射線治療の照射野に含めること,適切な術後薬物療法を行うこと,が前提である」
について、放射線療法FRQ3:センチネルリンパ節に転移を認めたが腋窩リンパ節郭清が省略された患者に,領域リンパ節への放射線療法が勧められるか? のステートメント「マクロ転移の場合、腋窩を含む領域リンパ節への放射線療法を考慮すべきであるが,至適な照射野については不明である。」と乖離があるとのご指摘を受け、
「症例がT1/T2,cN0,SLN転移数は2個まで,適切な術後の放射線治療および薬物療法を行うことが前提である」
と変更した。 - FRQ10:乳房温存療法後の温存乳房内再発に対するセンチネルリンパ節生検は勧められるか? の検索式が間違っていたため、正しいものと差し替えた。
放射線療法
- CQ1: 非浸潤性乳管癌に対するブースト照射の意義と合わせて寡分割照射と通常分割照射の比較を行ったランダム化比較試験に関する論文が発表されたため、引用文献として追加しました。
- CQ2: 非浸潤性乳管癌に対するブースト照射の意義と合わせて寡分割照射と通常分割照射の比較を行ったランダム化比較試験に関する論文が発表されたため、引用文献として追加しました。ブースト照射の適応判断で40歳の閾値を強調する記載を訂正しました。
- CQ3: 全乳房照射と小線源治療を使用したAPBIのランダム化比較試験(GEC-ESTRO試験)の長期成績が報告されたため、引用文献として追加しました。
- CQ6: DBCG-IMN試験の長期成績が報告されたため、引用文献として追加しました。
- BQ9: Pembrolizumab、CDK4/6阻害剤、S-1との併用に関する記載を追加しました。
- FRQ3: AMAROS試験の長期成績が報告されたため、引用文献を変更しました。また、一部、文章を追記しました。
疫学・診断編
疫学
総説5本文:
- 「2020年4月より、以下のいずれかの条件を満たす乳癌患者に対しては、BRCA遺伝学的検査が保険適用となった。(中略)・血縁者(第3度親等以内)に乳癌・卵巣癌・膵臓癌患者の家族歴を有する」を新規に追加した。
- 認定遺伝カウンセラー®制度が発足し,徐々に診療の現場に参画するようになった(2023年4月現在356人)の数字を更新した。