推奨の強さ
推奨の強さ | 推奨文 | 臨床的意味 |
1 | 行うことを強く推奨する | 行うことが強く勧められる (対象を絞っているCQでは90%の患者さんで実施する,対象が広い場合は70~80%くらいの患者さんで実施する) |
2 | 行うことを弱く推奨する | 必ず行わなければならないということではなく,益と害のバランスおよび患者の価値観などを踏まえ,現場で相談し,どちらかというと行うことを勧める (対象を絞っているCQでは50%以上の患者さんで実施する,対象が広い場合は30~40%以上くらいの患者さんで実施する) |
3 | 行わないことを弱く推奨する | 弱く推奨する裏返しであり,益と害のバランスおよび患者の価値観などから,どちらかというと行わないことを勧める (対象を絞っているCQでは50%以上の患者さんで実施しない,対象が広い場合は30~40%以上くらいの患者さんで実施しない) |
4 | 行わないことを強く推奨する | 害が大幅に益を上回る介入であり,行わないことを強く勧める (対象を絞っているCQでは90%の患者さんで実施しない,対象が広い場合は70~80%くらいの患者さんで実施しない) |
( )カッコ内は,推奨決定会議における強く,弱くの感覚を共有するために作成したもの。 |
エビデンスグレード(疫学・予防の領域に限り採用)
Convincing(確実) | 発癌リスクに関連することが,確実であると判断できる十分な証拠があり,予防行動をとることが勧められる |
Probable(ほぼ確実) | 発癌リスクに関連することが,ほぼ確実であると判断できる十分な根拠があり,予防行動をとることが一般的に勧められる |
Limited-suggestive(可能性あり) | 「確実」「ほぼ確実」と判断できないが,発癌リスクとの関連性を示唆する根拠がある |
Limited-no conclusion(証拠不十分) | データが不十分であり,発癌リスクとの関連性について結論付けることができない |
Substantial effect on risk unlikely(大きな関連なし) | 発癌リスクに対して実質的な影響はないと判断する十分な根拠がある |
エビデンスグレードの判定根拠はWorld Cancer Research Fund(WCRF,世界がん研究基金)/American Institute for Cancer Research(AICR,米国がん研究協会)から公表された「食物・栄養・身体活動とがん予防:国際的な視点から第2版(2007)」(https://wcrf.org/)に準じた。 |
推奨決定のための、アウトカム全般のエビデンスの確実性(強さ)
A(強) | 効果の推定値が推奨を支持する適切さに強く確信がある |
B(中) | 効果の推定値が推奨を支持する適切さに中程度の確信がある |
C(弱) | 効果の推定値が推奨を支持する適切さに対する確信は限定的である |
D(とても弱い) | 効果の推定値が推奨を支持する適切さをほとんど確信できない |