乳癌診療ガイドライン「放射線療法」の目次です。
推奨の強さ/エビデンスグレード(疫学・予防の領域に限り採用)/推奨決定のためのアウトカム全般のエビデンスの確実性(強さ) は こちら をご参照ください。
改訂のポイント(2018年版 Ver.5/2021年3月31日改訂)
- 総説2:遺伝子変異情報に基づいた遺伝性乳がんの治療方針に関するガイドラインが発表されたため、引用文献として追加し、文言を一部追記・修正した。
- BQ8 : 術前薬物療法により病理学的完全奏効(pCR)が認められなかったHER2陽性乳癌に対しT-DM1が使用可能となったため、T-DM1と放射線療法の同時併用について追記しました。
- FQ1 : 遺伝子変異情報に基づいた遺伝性乳がんの治療方針に関するガイドラインが発表されたため、引用文献として追加し、文言を一部修正し、ステートメントも変更しました。
- CQ3:数値ならびに文献に誤りがあったため、訂正した。
- CQ4/5/6:引用文献の1つの長期成績報告が発表されたため、引用文献として追加し、文言を一部追記・修正しました。
- CQ7:引用文献の1つに誤りがあったため、訂正しました。
改訂のポイント(2018年版 Ver.4/2020年8月23日改訂)
- 総説1: 鎖骨下リンパ節の用語をレベルIIIリンパ節に変更した。
有痛性骨転移に対するストロンチウム-89の記載を簡略化した。
- 総説2: Li Fraumeni症候群を絶対的禁忌から相対的禁忌に変更した。
- CQ3 : 2つのランダム化比較試験の論文引用を追加し、文言を一部修正した。
- CQ8 : 全面的に論文を見直し、CQ8b・CQ8cそのものを変更した。CQ8b・CQ8cについては再度Votingを行い推奨も決定した。
- BQ8 : 術前化学療法が行われた症例に関しての論文引用を追加した。
- BQ9 : WHOのガイドラインを追記した。
ストロンチウム-89の記載を変更した。
改訂のポイント(2018年版 Ver.2)
- 総説2:乳房手術後放射線療法の絶対的禁忌に、ホモ接合性ATM遺伝子変異患者に関する記載を加えた。
- CQ1: ASTRO(米国放射線腫瘍学会)のガイドラインは、2011年のものを引用していたが、2018年版が発行されたことにより追記した。また、わが国で行われたJCOG0906の第一報がpublishされたので、追記した。
- BQ8:ペルツズマブがわが国でも補助薬物療法で使用可能となったため、ペルツズマブと照射の同時併用について追記した。
【 放射線療法】
推奨の強さ | リンク | BQ | CQ | FQ | 項目 | |||
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閲覧 | 総説1 乳癌放射線療法の基本 | |||||||
閲覧 | 総説2 乳房手術後に放射線療法が勧められない場合 New! | |||||||
閲覧 | 1 | BRCA遺伝子変異をもつか,強く疑われる乳癌に対して,乳房手術後の放射線療法は勧められるか? New! | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | BQ | CQ | FQ | 1.乳房手術後放射線療法 | |
閲覧 | 1 | StageⅠ―Ⅱ乳癌に対する乳房温存手術後の放射線療法として全乳房照射は勧められるか? | ||||||
閲覧 | 2 | 非浸潤性乳管癌に対して乳房温存手術後に放射線療法は勧められるか? | ||||||
閲覧 | 3 | 術前化学療法で病理学的完全奏効(pCR)となった場合でも乳房温存手術後放射線療法は勧められるか? | ||||||
閲覧 | 1 | 全乳房照射において通常分割照射と同等の治療として寡分割照射は勧められるか? | ||||||
● | 50 歳以上, 乳房温存手術後pT1―2N0, 全身化学療法未実施の患者 | |||||||
● | 上記以外の患者 | |||||||
● | 閲覧 | 2 | 乳房温存手術後に断端陰性の場合,全乳房照射後の腫瘍床に対するブースト照射は勧められるか? | |||||
● | 閲覧 | 3 | 照射法として加速乳房部分照射(APBI)は勧められるか? New! | |||||
閲覧 | 4 | 乳房温存手術後に腋窩リンパ節転移4個以上の患者では領域リンパ節(鎖骨上)への放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | 4 | 乳房温存手術後に腋窩リンパ節転移1~3個の患者では,領域リンパ節(鎖骨上)を照射野に含めることが勧められるか?New! | |||||
閲覧 | 2 | 乳房温存手術後で,センチネルリンパ節に転移を認めたが腋窩リンパ節郭清が省略された患者に,領域リンパ節への照射が勧められるか? | ||||||
閲覧 | 5 | 腋窩リンパ節転移4個以上の乳房全切除術後患者では,術後放射線療法(PMRT)を行うべきか? | ||||||
● | ● | 閲覧 | 5 | 腋窩リンパ節転移1~3個陽性の乳房全切除術後患者では,術後放射線療法(PMRT)が勧められるか?New! | ||||
閲覧 | 6 | 乳房全切除術後放射線療法(PMRT)では胸壁を照射野に含めるべきか? | ||||||
閲覧 | 7 | 乳房全切除術後放射線療法(PMRT)では鎖骨上リンパ節領域を照射野に含めるべきか? | ||||||
● | 閲覧 | 6 | 乳房手術後に腋窩リンパ節転移陽性の患者で,領域リンパ節照射あるいは乳房全切除術後放射線療法(PMRT)を行う患者に対して,内胸リンパ節領域を含めることが勧められるか?New! | |||||
● | 閲覧 | 7 | 術前化学療法が奏効した場合でも乳房全切除術後放射線療法(PMRT)は勧められるか?New! | |||||
閲覧 | 8 | 乳房全切除術後の再建乳房に対する放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | a.自家組織による再建乳房の場合、再建乳房に対する放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | b.人工物による再建の場合、再建乳房に対する放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | c.人工物による二期再建の場合、放射線療法はどのタイミングで行うべきか? | ||||||
閲覧 | 8 | 乳房手術後放射線療法の適切なタイミングはどのようなものか? New! | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | BQ | CQ | FQ | 2.転移・再発乳癌 | |
閲覧 | 9 | 有痛性乳癌骨転移に対して放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | 9 | 有痛性骨転移に対して8 Gy/1回照射を行うことは勧められるか? | |||||
閲覧 | 10 | 乳癌脳転移に対して放射線療法は勧められるか? | ||||||
● | 閲覧 | 10 | 予後良好群で全脳転移病巣の最大径が3 cm未満であり,脳転移個数が1~4個までの乳癌脳転移に対して,初期治療として定位手術的照射(SRS)を行い,全脳照射を省略することは勧められるか? | |||||
閲覧 | 3 | 全身状態のよい10個以下の脳転移症例において,一次治療として定位手術的照射(SRS)を行い経過観察することで,全脳照射を回避することが勧められるか? | ||||||
閲覧 | 4 | 乳癌の局所・領域リンパ節再発では,根治を目指した放射線療法が勧められるか? |